人の出会いは時間の長さじゃない、そう教えてくれたのは学生時代に旅で泊めていただいた石川県輪島のある和尚さんからでした。
僕は大学の恩師から勧められた事もあって、卒業とともに北欧の設計事務所で仕事がしたかった。それはある雑誌の小さな一面にのってあったデンマークの建築のエッセイだった気がする。今は北欧建築や家具、インテリアと何かと北欧北欧とブームのように雑誌に取り上げられているが、当時は情報がほとんどなく、『SD選書、北欧の建築』などを大学の図書館や恩師から借りてとにかく情報を集めた、
そこで2人の人物にたどり着き、アアルト事務所に在籍していた武藤章先生とデンマークでヤコブセンなどの事務所で働いていた竹山実先生でした。早速会いに行きたいと調べたところ、武藤先生はすでにお亡くなりになっており、竹山先生に手紙を書いた。
数日後、お会いできる事になり青山の事務所にお邪魔した。
先生は今考えるとまだ未熟な僕を事務所に招きいれていただき、僕に北欧の学校の話し、行くにはどうすれば具体的に学校に入れるか、など一緒になって考えてくれた。
結局、奨学金にも北欧の事務所にもふられ、あえなく日本に帰省したのだったが、報告の電話にも温かく対応してくれた。
そんな事をふとしたきっかけで、今日思い出し、竹山先生にまたお会いしたいと思い調べてみたところ、昨年、亡くなられたと記事が出てきました。
僕にとってはいつまでも、あのTシャツにジーパン姿の実にカッコイイ建築家の姿のままの記憶であります。
写真は早稲田のアーカイブにて竹山先生の生のお声が聴ける貴重なものです。
私が好きな今和次郎さんの民家調査の話しなど語られており、興味の所が同じなのを知りました。もう一度お話ししたかった。。。
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