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前橋の町屋
WHERE; GUNMA ,MAEBASHI
2021.3-05 基本設計
設計:松下佳介
群馬県・前橋市(2021年計画)
旧街道沿いの歴史ある場所であるために、街道に面した方向に屋根を降ろした景観を大切にした立面を考えました。
周囲3方向が高い建築物に囲まれ、日照条件が非常に厳しいために企画設計から何度も日陰シュミレーションを行い、その事により1年を通した日照条件、日影シュミレーション、冷暖房設計も含めた総合的なパッシブ設計を実現しました。UA値計算だけでは見えてこない真の快適性の設計の例として良いものとなりました。
旧街道沿いから見た立面
3階建ての建物に囲まれた不利な条件を上手く利用して、奥に広がるくの字型平面で計画。
衛生面も考慮して、玄関から洗面室へ直接アプローチできる提案をしている。
玄関の深い庇と通りからの視線を避けるための版築(左官技法)腰壁が心地よく建物に人を招き入れてくれる。
縁側空間
日照場所の少ないなかでも南側からの日当たりを確保し、心地よい縁側空間を演出
窓は隣地からの景色を取り込み借景をつくりだす。そのため、必要な場所に適切な窓を配置させる事が大切。
その事で、かえって建物の熱効率も良くなり性能向上にもつながります。
内部空間
リビングとダイニングがくの字に折れながら、緩やかにつながっている。
隣地からの視線を感じさせない開口部は日中も開け放たれ、木々の景色が額縁に入っているように見える。
奥は一段上がった和室、右側に見える階段を上がるとロフト空間があり、子供室となる。子供室は吹抜け側に開け、リビングとつながる。
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